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『いいケアをしよう』という気持ちで、職員が一つになっていたとしても、チームでケアを進めていくのが、施設介護です。理想のケアの方法、アイデアがあっても、人員配置がしっかりしていなければ、何もなりません。施設の運営基準では、利用者3人につき1人の職員を配置するということになっていると思いますが、実質的に考えると、本当に必要な職員の人数は施設の体制によって様々なようにも思います。 簡単に言うと、集団で、一気に退職するようなことがあれば、『いい介護』なんてできないですよね(*_*; こうしたことも、一つのリスクマネジメントだと思います。リスクマネジメントというのは、ケアの方法や、利用者のハード面の環境だけではなく、職場としての職員の配置も考えなければいけませんよね。 勤務表を作る立場から考えれば、慣れた職員一人がやめてしまうのは、本当にケア体制に影響します。新しい職員が入ったとしても、50人、60人の利用者の状況、通常業務のほかにやらなければならない役割、こういったことは、1日2日でできるものではありません。利用者の状況だって日々変化しています。職員一人が辞めるということには、多くのリスクが含まれているんだと思います。 まして、突然「やめる」なんていいだして「有給休暇は全部消化したいのでお願いします」なんていわれると、ちょっと大変ですよね(^^; まあ、有給は職員の権利だとは思うんですけど、突然10日や20日も休むなんていうのは、きついですよね(>_<) 経営者(施設長や人事を担っている方)は、本当に現場の必要人数を把握しているか? 私自身が働いている職場で感じることで、すべての施設でいえることではないとは思いますが、現場が『人数が足りない』というその基準を、本当に経営者は真剣に受け止めているか?という疑問をよく感じます。これは、『何人の人数がいれば、利用者の生活に支障がないか?』と言うことです。「人が足りないときは、残業やほかの部署からフォローしてもらって・・・」って簡単にいわれてしまうこと、実際はおおいんじゃないでしょうか?ここに、大きなリスクが含まれていると管理人は思います。 辞める職員は残された人たちへの配慮を考えているか? 退職には、理由があります。本人の希望もあれば、施設の都合もあると思います。これは、ある程度は仕方のないことです。ただ、自己の都合退職の場合、ここで、いっておきたいことは、最低限のルールは守ってほしいということです。 通常、どんな職場であれ、退職をする場合、だいたい2ヶ月前に申告するものだと思います。そうしなければ、有給休暇の消化、次の新しい職員の補充、引継ぎ、など支障が出てきます。 どうしてこういうことを書くかというと、管理人自身、このような経験を何度かしているのですが、本当にケア体制を維持することはおおきな労力です。そして、せっかく築きあげてきたケア環境も、「退職」により、崩れてしまったりすることもあります。そんな時、いつも、利用者に申し訳ない気持ちになったりします。 老健でのユニットケアの取り組み(職場の活動)で、ユニットケアに向けての事情を紹介しましたが、なんと、ここで紹介したように、突然の退職者が出てきてしまった結果、それどころではなくなってしまいました(>_<) ユニットケアの計画、実行は延期となり、通常業務もままならない状況です。辞める職員たちも2ヶ月前の申告なんてことはなく、「来月、できたら今月中に辞めたいんですけど・・・」ですよ(^^; 辞める職員たちの理由は様々ですが「今より給料のいいところにいく」「経営者の考えについて行けない」といったところでした。 一番、迷惑に感じているのは、利用者ですよね。自分のことを熟知している職員が、ある日突然いなくなって、新しい職員がきていた・・・それならまだいいほうで、職員がいなくなってあたらしい職員もこない・・・日に日に忙しそうにしている職員の顔を見て、なんか今までみたいに頼むに頼みにくそうにいる利用者・・・ナースコールも押しにくい(職員忙しそうだもんなぁ)・・・だったら、自分でやっちゃおう・・・できるとおもって、トイレに行ったら転倒・・・骨折・・・今まで独歩だったのに、もう歩けない・・・ 悪循環ですね。ちょっと極端な例かもしれませんが、こうした状況(これに似た状況)は本当に避けたいです。そして、人員配置が厳しくなってきても、残った職員は、『利用者のため』と、忙しくても、がんばってくれる人たちがいっぱいいます(^^) ここで忘れたくないのは、そうした人たちの努力を、無駄にはしたくないということです。 「仕事のできる職員かそうでないかは、退職するときに分かる」 こんなことが、なにかのビジネス書に書いてあったことを思い出します。特養、老健、病院はそれぞれにいいところがありますし、同じ特養、同じ老健でも、施設ごとに設備環境も違います。職員の入れ替わりの多い施設もあれば、そうでない施設もあります。施設を利用する立場の人には、そうしたことも、選択する条件として、頭に入れておく必要があると思います。 そして、ただでさえ、医療、福祉には人材、人数が不足しているといわれるこの時代です。介護福祉士の労働環境もふくめて、改善の方向に向かっていくことを願わずにはいられません。 |