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老健大会に行ったら、聞いてみたかった話のひとつに「老健のユニットケアへの取りくみ」でした。終の棲家としての特養におけるユニットケアの意義と、在宅復帰を支援とした老健のユニットケアの意義には、若干違いがあるのではないか?と思っていたからです。 別に、ユニットケアに執着しているわけではないんですが、今回老健大会に行ってみて、各施設本当にユニットケアへの取組みが活発だったと感じました。私も、特養で、少し取り組んだ事例なので、何か参考になるのではないかと思います。 在宅復帰とユニットケア 在宅復帰に向けて、ケアに取り組んだ場合、個別ケアの展開は重要になってきます。この点については、やはり特養と同様に、団体ケア、集団ケアではできないことが、ユニットケアにはできるわけですね。 例えば、集団ケアの中では、どうしても自立度の高い利用者よりも、自立度の低い利用者への関わりが多くなってきます。でも、在宅復帰について考えると、自立度の高い利用者に対して、ADLをどう維持していくのかと同時にIADL(日常生活関連動作)に向けての取組みが在宅復帰には必要になってくると思います。自立度が高いから、ほったらかしというわけでは、在宅復帰に向けてのアプローチなんて、できないですよね リハビリについても、今回話が聞けた各施設の取組みの中で多く聞かれたのは、生活機能を取り戻すということでした。利用者のペースに合わせたケアを行うことで、利用者が本当に必要としているケアを見つけていくということを実践するには、ユニットケアが効果的だということでした。 時代の流れというか、小規模ケアに向けての取組みは、ほんとに活発なんだなあと感じました。多くの施設で、ユニットケアに対しての取組みによって、今までできなかったことへの評価や、利用者の新しい部分の発見につながった事例が多く聞かれていました。 認知症に対するユニットケアの効果 認知症におけるユニットケアについての効果も、大会の中で紹介されていました。認知症利用者に対するアプローチはいろいろありますが、ユニットケアを行なうことで、できることがあると思います。今回の大会の中でも、いろいろな報告がありましたが、大きな効果としては、 @利用者にストレス(不快な思い)を与えないためのケア A利用者に対しての役割提供をしやすい環境 が挙げられていました。 認知症利用者に対してのユニットケアの効果も、注目したいことですよね。認知症利用者にとって、家庭的な落ち着いた環境は、ストレスの削減につながるし、同じ職員(スタッフ)が継続的にかかわることで、利用者に対して安心して生活ができる環境を提供できることもあります。 ユニットケアで感じる課題 うちの施設(老健)もそうなんですが、既存施設のユニットケアへの取組みは、並々ならぬ努力が必要に感じます。ユニットケアに取り組んでいる施設の傾向としては、@まず利用者の居室等ハード面のユニット化、を行い、A生活スペースをユニット化し、そこに職員を割り振っていく、という方法が多かったと思います。 しかし、これまでの集団ケアから、個別ケアにかけてのおおきな取組みになりますから、利用者や、職員に混乱が生じることや、職員配置上の問題が課題となっていると感じました。施設によっては、、ユニットをまずひとつ(10人程度)つくって試験的にケアを行い、広がりを持っていきたいという施設もありましたし、ユニット間の連携の問題を課題とする施設もありました。 在宅復帰に向けたユニットケアは、利用者の能力を引き出し、安全、安心のケアを実践するための手段として、確立されてきているように思います。そして、既存施設のユニットケアへの取組みの過程は、各施設の努力無くしては達成できるものではないと感じます。 ただ、大変な作業であっても、老人保健施設のユニットケア、生活環境の小規模化を図ることによる効果、これは、メリットが多いと感じました。 特養『風の村』は、全国でもいち早くユニットケアの取組みをおこなった施設として有名です。 |