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今回、全国老健大会に参加して、DCM法(認知症ケアマッピング)について事例を聞く機会があったので紹介します。今回私も、初めて聞く内容でした(^^) DCM法(その人を中心としたケア)とは 高齢者施設において認知症高齢者がどのような行動をとり、どのように感じているかを図る観察法があります。この理念は【パーソン・センタード・ケア(Person Centered Care) = その人中心のケア】からきているもので、この理念を体現する為に行なわれる観察法がDCM法(Dementia Care Mapping Method)とされています。 これは、トム・キッドウッド氏により提唱されたものであり、DCM法とは痴呆のある人に対する人中心ケア(パーソン・センタード・ケア)の質を見直すするための方法で、すすめ方は、認知症高齢者を徹底的に観察することによって得た豊富で詳細なデータを元にケアの評価を行いケアの改善を図るというものです。 この評価をするためにはブラッドフォード大学の講習を受けて観察者(マッパー)の資格を取得する必要があり、イギリスではNSF(高齢者サービスを行う際の国家基準)にパーソン・センタード・ケアを行わなければならない旨が表記され、一般的なアセスメントルールとして利用されています。そして、マッピングという技法で、ケアの評価を繰り返していくことにより、その人中心のケアが行われその水準が維持し改善されることを目的として、職員研修の焦点を絞り、ケアプランの作成の手段としても用いられています。 DCM法の評価方法について パーソンフッド(Personhood その人らしさ)が尊重され、引き出されている状態をWell being(よい状態)と呼び、その反対を悪い状態(illbeing)と呼んでいます。DCMでは、痴呆性高齢者が経験する悪い状態の多くは不適切なケアの提供の結果であると仮定し、認知症の状態が進行しても、認知症高齢者はよい状態を経験する潜在的能力があるとして、すすめていきます。 マッピングの具体的な方法は食堂や廊下、フロアなどの公共の場所で認知症高齢者の行動を5分間毎に6時間観察し彼らの行動をアセスメントします。行動はカテゴリーで示し、よい状態であるのか悪い状態であるのかを数字で表していきます。行動のカテゴリーは25に分類されていますが、これを行動カテゴリー(BCC behavior category code)と呼んでいます。そして、よい状態から悪い状態までをマイナス5、マイナス3、マイナス1、プラス1、プラス3、プラス5の6段階に分け評価していくというものです(この値をWIB値としています) 例えば飲食は、周囲ととてもよく関わり、明らかに楽しみながら飲食している場合はFのプラス5。社交性を示し、楽しみながら食事をとっている場合はFのプラス3。よい状態を示す明らかな兆候が認められているが一人であったり、他者とのかかわりが少ない場合はFのプラス1。食事中に不満や、ややよくない状況が見られる、例えばうまく食べられなくてぼろぼろこぼし困ってしまっている、この場合はFのマイナス1として評価します。 また食事の自立性が損なわれ、社会性も欠如し、提供されている食べ物や飲み物に不満を持っている、例えば自分で食べることが出来るのに介護職の都合で食事介助をされてなどはFのマイナス3としています。。サポート不足などにより自立性が極度に妨げられている状態など、例えば食事介助時食べたくないものを無理やり口の中に入れられ、明らかな不快感が認められるなどの場合はFのマイナス5となります。 6時間かけて、利用者を観察することで得られる行動の様子を数値化したものと行動をカテゴリー化したものを記録し評価し、これらの内容をその後職員にフィードバックすることにより、ケアの検証を行い、ケアの向上やケアプランへの影響につなげていくものが、DCM法です。 日本ではまだ導入されたばかりのDCM法ですが、今回の事例研究でも、その効果ついて、少し話を聞く機会がありましたが、かなり詳しい情報の収集がなされていき、そこから、ケア改善の手立てを見つける方法は、今後も増えていくような気がします。また、第三者が評価する方法から、利用者のケアの質を評価することは、施設職員のアセスメントとは又違った視点につながっていくもののようにも思えます。 |