食事時の姿勢と動作


 食事時の姿勢は、その人その人でちがいますね。高齢者の場合、身体の大きさもそうですし、麻痺や拘縮などがあれば、座位や動作がかわってきます。必ずしも(離床=車椅子での食事)とはいえません。その方(利用者)に合わせた姿勢と動作を考えることが大切です。 


 ちなみに、意外に思われる方もいると思いますが、解剖学上で、気道に食物が入りにくい姿勢は、30度リクライニングの姿勢といわれています。



 食事と座位の特徴

座位

30度リクライニング

 利点

・咽頭や舌骨が円滑に動く
・食膳が見渡せる
(自分で食べたい物を選べる=食欲がわく)
・自己摂取がしやすい

・食物が気道に入りにくい

 欠点

・食物が気道に入りやすい
・体幹が不安定になりやすい

・頚部が後屈しやすい
・食膳が見渡せない
・自己摂取が困難
(介助が必要とされる)




 介護施設で食事介助が必要な方に対して、ただ介助を行うのではなく、どんな状態であっても、その方のペースを第一に考えて、その方に合わせた介助方法を行うことが大切なことだと思います。やっぱり、その方のペースで行なうということが、一番安全なんですよね(^^) 上記の表は、食事介助を行うときの、参考になるのではないかと思います。


 ちなみに片側の口腔及び咽頭(のど)に感覚や運動の低下が見られる場合は機能の良い側へ身体全体を傾けることが有効といわれています。(健側を下に半側臥位の姿勢)


 食事を行なう際の危険な姿勢とは以下のようなことだと思います。



◎ 頚部後屈は危険!

 …座位をとり、顎を挙げた状態(上に向いて)で、水を飲もうとすると、とっても苦しいです(><) これは気道が開きやすい状態になり、食物も気道に入りやすい状態です。食事時に頚部は屈曲(あごをひくこと)しましょう



麻痺側を下側にする30度リクライニングは危険!

 この姿勢では、食物が食道に入りにくく、嚥下反射「むせ」も起きにくいといわれます。麻痺のある方の食事介助を行うときは、注意が必要です(*_*) 逆に健側を下にすると、飲み込みやすい状態になります。




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