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「リハビリなんだから、自分で車椅子をこがないとだめよ」なんて言葉は、現場ではよく聞かれることなんじゃないでしょうか?特養でもPTが非常勤で勤務していましたが、特養から老健に職場を変えた私は、この言葉が頻繁に聞かれることについて、少し考えることがあります。 老人保健施設では、利用者1名につき週に2回の機能訓練の実施が義務付けられています。ケアプランの中でも、立ち上がりの動作を一日2、30回・・・歩く練習や、階段の昇り降りをおこなったり…もちろん、リハビリには意味があると思います。ただ、ここで思うのは、リハビリテーション=機能回復訓練ではないということです。 リハビリテーションってなんなんでしょうか?基本的なところから考えてみると、リハビリテーションっていう言葉の意味は、「障害によって失われた生活習慣を再び取り戻す」なんていう意味になったりします。もっと広義におおきく解釈すると、「無くした権利を取り戻す」という意味にもなったりするんじゃないでしょうか? 権利をとり戻すっていうと、ちょっと大げさかもしれませんが、でもこれは、ほんとに大切なことでだと思います。 遅かれ早かれ、高齢者は、機能低下や病気とそれによる障害など、今まで、一人で普通に生活できていたことができなくなってしまう方向性にあります。要介護状態ともいいますが、例えば、排泄など、今まで普通にトイレに行き、立ち上がり、座るということの一連の動作の一部ができなくなったとき、そのできなくなった動作について、機能回復訓練によって補っていくのだと思います。 でも、施設で生活する利用者って、病気とその障害が出現してから長い時間がたってしまっている状態の方が多いです。こうした状態や、老化による機能の低下に対して、機能の向上を図ることって、なかなか難しいことだと思います。もちろん意味がないことではないと思いますが、どこまでの機能回復訓練を利用者が求めているかとか、いましているリハビリは、利用者にとって負担になっていないかどうかということは、考えなければ行けないことだと思います。 トイレに行きたいという利用者がいた場合、その方が自分の力で、トイレに行ったとしても、介助を受けて行ったとしても、その方にとって、「トイレに行く権利」を取り戻しすことが、大切に思います。機能が低下することに対して、予防のためのアプローチももちろん必要だとおもいます。ただ、リハビリテーションって、その人が必要だと思うこと、できないけどやりたいと思っていることを再び支援して、実現することで、機能回復訓練ってそのための手段の一つだということは、忘れたくないなって思います。 どうして、こういうことを書くかというと、うちの施設の場合、何でもかんでも、「リハビリなんだから自分でやらなきゃだめ」ということで片付けられることが多く、その後のフォローや職員の利用者に対する評価能力などの意識を大事にしていなかったりするんです。利用者が考えていることや望んでいることよりも、筋力や自立度などの「ADLの評価」とか、既往歴とか、後遺症とか、そればかりを見て判断してしまっていることが多すぎるような気がして、それはそれで大切なのですが、それにも増して、大切なことがあるんじゃないかなあって思ったからです。自分でやってるからって、ほったらかしにしていいわけないですよね(T_T) リハビリテーションっていうと、うちの老健の場合、筋力低下の防止とか、認知症の悪化の防止とかってことが中心になっています。利用者の中には、リハビリ(筋力低下の防止や向上を図る)を積極的にやりたいという人もいれば、そうでない人、本をたくさん読みたい人もいれば、買い物に行きたい人もいます。包括的に考えなければいけませんが、、例えば、その人が好きなおやつを自分で選んで買ってくるような支援も、リハビリテーションなんじゃないかって思います。 個人的に、ちょっと忘れたくないなあって思うことを書いてみました(^^) いろんな面から、ケアを考えたい。そんなふうに思います。 |