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とある研修で、回想法に触れる機会がありました。ここでちょっと考えてみたいと思います。 高齢者(特に認知症の方)は、記憶障害や見当識障害などのために、現実の生活の中に不安や緊張、混乱、防衛反応などを起こしやすいという特徴があるといいます。特に、在宅から施設生活などの急な環境変化によって、こうした反応が増えることは予想されます。こうしたなか、過去の出来事を回想することで、自己の再確認、自尊心の維持などを図り、現実への適応能力を取り戻すことを目的とする手法に、回想法があります。 実際に、利用者の中には、「昔話をするときは生き生きと自信を持って話している」方もおおいんじゃないでしょうか?回想法を行なうことで、「現実の生活の中で、自信を取り戻し適応が良くなった」「他者への関心が高まり、交流が深まった」という事例もあるそうです。 一般的には、グループワークとしてお茶などを飲みながら和やかな雰囲気で行なう形が多く、デイサービスなどではみられる活動ではないかと思います。 グループで行なうときは職員2名(進行役とサポート役)が望ましいとされています。そして、まずテーマを決めて、高齢者に分かりやすい話を進めていきます。回想法を進めるうえでは、利用者の話を批判するのではなく、共感の姿勢が大切です。また、参加者が平等に意見を発表できるように配慮する必要があります。特に、利用者の自慢話ばかりになってしまうと、他の参加利用者を不愉快にさせてします恐れがあります(自慢話は悪いことではないと思いますが、回想法としてグループワークを行なう際はちょっと注意ですね(^^) ) 回想法のテーマは、高齢者に分かりやすい物で、その方のこれまでの生活に深く関与している事柄がいいとされています。例えば、「私の故郷」「兄弟」「幼友達」「子供の頃の遊び」「遠足の思い出」「故郷の名産」「正月」「節分」「夏祭り」など、季節の行事や高齢者の10代20代の時代に共通するような事柄が良いのではないでしょうか? また、ホワイトボードを使って進行するもの良いと思いますし、歌を歌いながら話を進めていくこともいい効果があると思います。お手玉やメンコなど、子供の頃の遊び道具を使うこともひとつのアイデアですよね こうしたグループワークをはじめ、利用者とコミュニケーションを図るとき、回想法の視点はとても効果的だと思います。会話の中に「出身はどこですか?」といった質問に、良い反応を見せてくれることもよくあります。例えば、「新潟」と答えてくれれば、新潟の名産の話をし始めると、その方の自己の表出のきっかけになったり…そんな経験がある方も多いんじゃないでしょうか? 中には人前で話すのが苦手な利用者もいると思います。そういう方であっても、職員の声掛けによっては、グループワークと同じ効果を得ることはできると思います。 どちらにせよ、回想法の視点で接することで、その方法が相手にハマったときは、ほんとにいい表情をするなあって思います。回想することで、利用者へのいろいろな効果はあると思います。 |