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実習課題 5日目の研修が終わると、6日目の実務研修受講に向けて、課題実習があります。この課題実習は要介護認定を受けている対象者を自分で探すことが求められます。そして、対象者に対して面接をするわけです。 対象者が見つかったら、まず、模擬の認定調査を行います。調査票は実際のものとほとんど同じものです。そして、模擬介護認定(実習用調査項目・中間評価項目別得点一覧表)を行います。これは、研修機関からもらう様式に対象者の調査項目を当てはめていく作業です。 模擬認定調査と併せて行わなければならないのが、自分で選択した課題分析表を用いてのアセスメント(課題分析)です。管理人の場合、今回MDS−HCで課題分析を行ったのですが、認定調査の聞き取りだけでは拾えない情報もチェックしなければならないので、このあたりは面接の中で効率よく進めていかなければならないですし、対象者の状況や、場合によっては模擬の認定調査とは別にもう一度訪問する必要があるかもしれません。 課題分析が終わったら、社会資源調査です。対象者の地域のサービスについて、フォーマルなサービス(公的サービス)やインフォーマルなサービス(近隣支援、ボランティアの支援体制など)を調べ上げる作業をしていきます。 これらの作業を進めながら、アセスメントから課題分析を行い、居宅サービス計画書(1)(2)を完成させていきます。ちなみにNDS-HCの場合、調査項目のチェックをした後、対象者の課題領域を検討してくために、「領域選定表」と「CAP検討用紙}を作成する必要があります。 また、実習報告書として、対象者の基本調査、住居環境(間取りや周辺環境、室内の対象者の動線など)を記入する様式がありますので、その様式も完成させていきます。 6日目の実務研修が始まる朝の受付にて、これらの課題を提出することになります。提出した実習課題は、午前中のうちに研修機関の職員が記入漏れ記載ミスなどをチェックし、昼食休み前に研修生に一度返却し、修正箇所があれば修正し、再提出する流れになります。原則、実習報告書の様式に空欄箇所がある場合は再提出の対象になってしまいます。 研修6日目 この介護支援専門員実務研修は、本当に課題(宿題)が多い研修です。今回の研修、5日目が終わり、六日目に研修日までに郵送で宿題が届きました。そして、六日目はこの宿題(事例)を中心に、ケアプランを立てるまでの過程を、今度はICFの視点というテーマでグループワークしていきます。 宿題のグループ内発表と事例のAさんの全体像のグループ内で共有(10:00〜11:00) 郵送で送られてきた事例について、6日目に研修までに読み込み、事例のAさんの全体像をイラストなどを使ってまとめておくというのが今回の宿題です。そして、まとめてきた自分なりの全体像をグループ内で発表し、イメージを共有する作業になります。 ICFの視点からアセスメント(1)(11:00〜12:00) ICFについては、実務研修4日目のなかで取り上げられるテーマなのですが、ここで紹介されているICFモデルの図に対象者の情報を当てはめていく作業を行います。ICFの視点に立って情報整理を行う作業です。ここでは個人作業の時間になります。 ICFは、非常に奥の深いものでなかなか説明が難しいのですが、情報整理を行う際に、実務研修4日目のほうで紹介しているICFの視点の図に情報を当てはめていくことになるので、そちらを参考にしてもらえればと思いますが、ICFについてものすごく簡単に言うと・・・ 障害は病気・疾病などにより、機能障害、生活障害をもたらしているという考え方(医学モデル) ↓ これに対して別の視点での考え方の登場 病気が悪いんじゃない。障害があると生活に支障が出る環境が悪いという考え方(生活モデル) ↓ これらの考え方を統合した結果 ICFの視点の誕生(統合モデル) というように、ICFは多方面からの視点を持って情報整理するため手段のひとつとしてとらえていくものだと思います。ICFが登場したのは平成15年だったと思いますが、現在では主流となる視点ですので、ケアマネージャーは知識として持っていたいものだと思います。 ICFの視点からアセスメント(2)(13:00〜13:30) 午前中に情報整理の個人作業をした結果を、グループ内で話し合い、共有化を図るグループ作業になります。 ケアマネジメントの思考過程を辿り、課題を明らかにする。(13:30〜16:00) そして、これまでの過程を基に、介護支援専門員がケアマネジメントを行う際に常に頭の中に入れておかなければならない思考の過程を明らかにしながら、その過程に沿って課題抽出をしていく作業になります。 ケアマネジメントの思考過程 @Aさんの困っていることとは何だろう? Aさんが今現在、生活をする上で困っているということについて把握する段階です。ここではAさんが素直に思っていること、困っていることを確認することが主作業です。 AAさんの希望や要望は何だろう?〜デマンド〜 Aさんが、自身の生活に対して「こうなりたい!」と思っていることを抽出する段階です。状態によっては自分の希望を直接言えない人もいるかもしれませんが、どんな状況にせよ利用者の希望や要望を抽出するということは介護支援専門員として忘れてはならない姿勢だと思います。 BAさんの希望や要望を妨げている要因は何だろう? ここではAさんが困っていることというわけではなく、ケアマネージャーとしての状況判断の視点が入ったり、推測としての視点が入ってくると思います。「どうしてトイレにいけないのか?」「どうして食欲がないのか?」「どうしてお風呂に入れないのか?」という理由を探っていくという作業になります。 CAさんの将来像〜このままだとAさんはどうなっていくのか・ケアマネの判断〜 このままの生活を送ると、Aさんはどうなっていくのかケアマネージャーとして予測を立てることが必要になります。この場合、悪い予測は見えやすいものです。トイレに行けなくなる → オムツになる → 失禁が増え清潔が保てない など悪化の予想は見えてきやすいのですが、もしかしたら生活にプラスになる要素もあるかもしれません。例えば、「Aさんの介護を通して、これまで疎遠だった家族関係が近づくかもしれない」とか「近隣との交流が増える切っ掛けになるかもしれない」とか、いろいろな要素があると思います。 ここでは、そうした将来予測をし、まとめる段階となります。 DAさんの生活全般の解決すべき課題〜ニーズの抽出〜 ここまでの思考過程を辿った上で、ニーズの抽出を考えていきます。ここでは、最初に行ったAさんの要望や希望といったデマンドの視点ではなく、客観的な視点により、「この人にとって何が必要なのか?」ということを探る段階になります。ここは介護支援専門員としての技量が問われる段階だと思います。 デマンドの視点との区別をもって、何が必要なのか科学的な根拠を持って評価した結果に導き出されるものがニーズです。そして、このニーズは、もしかしたら利用者が最初に持っているデマンドとは違うものになるかもしれません。しかし、ここで理解しておきたいのは、このニーズを的確に導き出し、解決していくということが結果としてデマンドに近づいていくということです。この理解を利用者や家族、介護関係者や関連職種と共有していかなければならないんだと思いますし、結果として証明していかなければならないんだと思います。 E目標の設定 ニーズが導き出されると、長期的な目標も自然と見えてくると思います。やはりここでも言えることは適格のニーズを導き出しておかなければ、目標という大事な設定に向かっていかなくなるという点です。ここは注意が必要だと思います。 居宅サービス計画書の作成(16:00〜16:30) これまでの思考過程と居宅サービス計画書との関連を明確にしていき、計画書を作成する段階です。 以上、6日目の研修内容を紹介してみましたが、これまでの研修もそうですが、非常に課題(宿題)が多く時間配分にも余裕がありません(^^; ですので、今回の研修の、この居宅サービス計画書の作業段階は7日目までの宿題となっています。 4日目・5日目はMDS-HCによる課題分析とケアプラン、実習課題でのケアプラン作成、6日目はICFと思考過程をたどってのケアプラン作成、実務研修の後半はほんとにケアプラン作成演習が多いです。でも、あと一日で実務研修も終了です。ようやくゴールが見えてきます。 |