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介護支援専門員実務研修4日目は、いよいよケアマネジメント(ケアプラン)について学びます。ここからの実習は、講義と合わせて演習やグループワークが中心になってきます。ちなみに今回の実務研修の4日目以降は最後まで同じグループで研修することになる予定ですので、研修内容もそうですが、研修仲間とのコミュニケーションも大事になってくるのかなと思います。ひまわりは今回の実務研修の課題分析ツールは日本版MDSーHC 2.0新訂版 を使用しています。 ケアマネジメントのプロセス(午前) ここでは、ケアマネジメントの意義と目的、チームアプローチの重要性、プロセスについての講義が中心です。また、ケアプランを作成するにあたってICFの概念を生かし要介護高齢者に対するケアマネジメントが向かう「自立」について理解します。 ICFとは? もともと、WHOが提示してきた国際障害分類は「疾病」により、「機能障害」がうまれ「能力障害」をきたすことで「社会的不利」が生じるという考え方(ICIDH)を示していましたが、ICFはこうした生活障害を重視することよりも生活機能に着目し、疾病を根拠にした考え方からその人の背景を重視した考え方へ変化したものと言えます。 ![]() ICFのポイントの第1は,背景因子が分類に加わり,大きく2つの部分、 生活機能と障害,背景因子から構成されていることです.また,それが生活機能と障害については心身機能と構造と活動と参加で分類し、背景因子については環境因子と個人因子となっています。 ICIDHでは身体,個人,社会の3つのレベルで障害というマイナス部分を機能障害,能力障害,社会的不利に分類していたものを,ICFでは,身体と生活の2つの次元で,マイナス部分の障害だけではなく,生活機能というプラス部分に対しても分類されている点が特徴です。ここで身体は心身機能と身体構造からなり,そのプラス面は機能的・構造的統合性と呼ばれ,一方マイナス面は機能障害と呼ばれます.また,生活のプラス部分は,活動または参加と呼ばれ,一方マイナス部分は,活動制限または参加制約と呼ばれます. そして,ICIDHで批判が多かった機能障害→能力障害→社会的不利という一方向的関係について再検討が加えられ,生活機能と障害が,健康状態と背景因子に影響される各構成要素間の相互作用として理解されています。 環境因子について、コミュニティや交通サービス、制度環境などの社会的な環境、家庭や職場などの個人的な環境があります。また、個人因子については、年齢や性別、健康状態やライフスタイル、習慣などが挙げられます。 このICFの考え方を基礎とすることで、利用者の全体像をつかみやすくすることができ、利用者や家族及び関わるスタッフの共通理解を得るために役立つものとされています。 課題分析(午後) 午後からは、グループワークを通して、アセスメントによりケアマネージャーとして「生活の解決すべき課題」を適切に把握し本人の理解を得やすい根拠ある説明が必要であることを理解します。今回、ひまわりが選択した課題分析ツールは日本版MDSーHC 2.0新訂版 でありこれをもとに進めています。 MDS−HC2.0 MDS−HCはもともとはMDS−RAPsというアメリカで開発されたナーシングホームにおけるケアの質の確保のために開発されたものが、研究者たちの手によって手を加えられたもので。MDS−HCの“HC”はhome careを示していることからもわかるように在宅ケアを示したものです。 簡単に言うと、在宅の高齢者の居宅サービス計画を作成するために必要最低限のアセスメントデータセットで、データを集めることで、その方にとっての問題や機能低下の危険性を示唆するトリガー(引き金、誘導項目)を導き出します。(データを集める際のアセスメント表は、ADLのチェックの際にチェック者によって起こるバラツキを少なくできるように作られていて、トリガーとは、このアセスメント表の中で課題につながるチェック分類と言っていいかもしれません。 そして、在宅の高齢者にとって起こりやすい問題であって、かつケアによって解決(対応)が可能なものとして設定されている“領域”をさらに詳細に検討できるようにするためのものとしてCAPsがあり、MDS−HCにはこのCAPsが用意されているところに特徴があります。このCAPsは「CSPs選定表」として、アセスメントチェック表とは別に用意されています。 実務研修4日目では、ステップ1として「在宅ケアアセスメント表による情報収集と整理(アセスメント)」 ステップ2として「CAPs選定(課題の整理)」 ステップ3として「該当する領域について指針に基づいての課題の検討」という流れについてグループ検討を行いながら進めていきます。 「解決すべき課題の設定」「目標の設定」「ケア内容の検討」については5日目の実務研修で進めていきます。 MDS−HCはこのように言葉で説明するとちょっとわかりにくいかもしれないのですが、実際はコンピューターによるソフト管理が基本で、必要項目を入力すると自動的に課題につながる領域の選定までしてくれるものです。ただ、実務研修ではこのシステムを理解するために手作業でステップを踏むことになり、この手作業が研修生を悩ませるものでもあったりします(^^; ちなみに、この日本版MDSーHC 2.0新訂版は在宅ケアを設定したもので、施設の場合はMDS 2.1ー施設ケアアセスメントマニュアル新訂版がありますので、そちらを使用します。この施設版は在宅版と共通うしている項目があるので、情報を共有しやすいものとなっているのが特徴です。 実務研修もいよいよ終盤に入ろうとしています。もしこれから実務研修を受けなければいけないという時には、自分がどの課題分析ツールを使用するか、よく検討しておいたほうがいいと思います。平成18年度 介護支援専門員実務研修の内容にも課題分析ツールについて紹介していますので、参考にしてみてください。 |