いい介護施設の条件とはなんだろう!?

 要介護認定を受けて、介護保険サービスを受けることになったとき、『いい施設でサービスを受けたい!』と思うのは、誰しもが思うことだと思います。介護保険の施設は特養、老健、療養型と、各種様々な施設がありますが、こうした多くの施設の中で、『いい施設の条件』とはいったい何なんでしょうか?


 入浴、食事、排泄といったことが基本的な介護サービスになりますが、その方法や介護環境、介護職員の介護技術は様々だと思います。


 民間企業の参入やグループホームの開設も目立つ今日では、これまで(措置の時代を知る介護老人3施設)の施設では手の届いていなかった部分、「やらなきゃいけないんだよなあ」って思って入るけど腰が重くてやってこなかった部分ってたくさんあるとおもいます。


 個人的な視点ですが、施設を選ぶときの視点も含めて、『いい施設の条件』について考えてみたいと思います。



  施設の臭いはどうだろう?


 介護は、その大半が『排泄物との戦い』ともいわれています。50人、60人の高齢者が生活していれば、それだけの排泄物の処理をおこなわなければいけません。臭いは、不快感につながります。不快感から、生まれるものっていいものはないですよね(^^;


 施設で働く職員は、このにおいに対しての『慣れ』が生じてしまいがちです。「くさくても気にならない」「いつものことだから」なんて、そのままにしてしまっていることって気付かないところでありませんか? でも、もし、誰か利用者が排泄の失敗で汚してしまっていたのなら・・・これは、ちょっと切ないですよね。


 また、施設は汚物を処理する場所が多くあると思います。すべての排泄の処理場所を常日頃から職員は気にかけているでしょうか?業者任せにしていることもあると思います。これらにおいに対する対応の多くは、排泄物への対応が多いですが、この対応ができているかどうか? 臭いが、施設を選ぶポイントになったりするんがないかと思います
これは、施設の感染症対策ができているかどうか?ということでもあります。



  お年寄りの口の中はどうなってる?


 口腔ケアは、これまで、特に介護現場の人間は、大切にしなきゃいけないって思ってはいたけれど、「見てみぬフリをする体質」が根強く残っている部分なのではないでしょうか?もちろん、「うちはしっかりやっている!」という施設もあると思います。ただ、私自身が経験した利用者のご家族のクレームの中でも多く聞いてきたのがこの「口腔ケアについて」だったので、とりあげてみたいと思います。


 口腔ケアは、主に食後におこなわれていると思いますが、規模の大きい施設だと、洗面所に利用者を並ばせて、職員は手当たり次第、歯磨きをおこなう。終わったら排泄介助・・・とあわただしくおこなっている施設もあると思います。


 しかし、歯磨きは、普通の健常者からすると5分以上はかけて磨くものであり、口腔内に食物残渣がなければいいというわけではないように思います。大雑把におこなう口腔ケアは歯磨きを怠ることで口臭や、細菌感染、いろいろとリスクもありますが、一番怖いのは、やっぱり「誤嚥性肺炎」ではないでしょうか?利用者にとってみたらこうしたリスクを回避するためにも、しっかりとした口腔ケアは必要ですし、また、職員にとってみれば、利用者の咀嚼(ソシャク)の状態を確認する場にもなっていたりします。咀嚼は『食』を担う人間にとって大切な機能です。


 「人手も少なく、時間もない」現状は、多くの施設に見られると思います。大変な作業です。しかし、工夫次第でいくらでも改善できる部分でもあると思います。利用者の口腔状態が清潔な施設は、その施設の職員が細かいところまで気配りできているということの表れだと思います。



  利用者の様子はどうだろう?


 日中は、フロアでテレビを見ている利用者も多いと思います。廃用性症候群の防止という目的で、利用者を離床させることを職員も促していると思いますが、特に車椅子に座りっぱなしの状態って、利用者の立場から考えると、どうなんでしょう?。


 「座位を保つ」ということは、大切な能力です。ただ、いくら座位を保てるからといっていつまでも座りっぱなしでいいかといったら、そんなことはないですよね。それって、利用者にとってみたらほんとにきついことだと思います(><)


 車椅子で座りっぱなしになっていたせいで、姿勢が崩れてしまってる利用者はいませんか? 職員の気付きの視点が問われる問題だと思います。それは、利用者の立場や状況をいつも職員は気にかけているかどうか? ということだと思います。



  居室はどうなっていますか?


 利用者の大切な居住空間である居室は、どんな状況になっていますか? 布団やベッドのシーツはどんな状態でしょうか? 清潔を保てていますか? 施設の利用者はすべての人ではありませんが、環境整備ができない方も多いです。認知症の症状の中には『収集癖』ということもあります。居室環境も、職員の気配りが現れる部分だと思います。建物や居室はきれいでも、利用者のタンスの中はめちゃくちゃ…こんな施設、意外と多いかもしれません。(なかには、「めちゃくちゃなままでかまわない」「手を出さないでほしい」っていうっていう利用者もいますけどね(^^;


 また、これらの環境整備は疥癬などの感染症の対策ができているかどうかにもつながります。こうした環境整備は、施設によって方法や頻度がまちまちです。いい施設を選ぶポイントになると思います。



 
 職員の言葉使い(態度)はどうだろうか?


 利用者に対しての職員の言葉の使い方はどうだろうか?この視点はとっても大切な部分だと思います。どのようなケアをするにも、職員の質が柱になっているからです。利用者の立場に立った言葉の使い方はどうだろうか?そのときの職員の傾聴の姿勢はどうだろうか? その施設の教育がすぐに分かるポイントですね


 また、働く職員の態度はどうでしょうか? 私語は多くないでしょうか? 利用者は、そういうことに敏感ですよね。ここが、しっかりできていないと、このページで紹介していることもできるわけない!って思っちゃいますよね。



  お年よりの身だしなみはどうでしょうか?



 
髪、ひげ、衣類、口の周りの汚れ、目やに…これら整容に関することは、職員に利用者の日常について気付きの視点があるかどうか?ということの現われだと思います。また、利用者に整容については、ご家族の方のクレームもよく耳にしますし、第三者の視点で見ると、本当に目立つ部分ですよね。


 この利用者の身だしなみについては、自分の施設でもできていないことが多く、今、特に力を入れている部分でもあります。衣類や目やにもそうですが、利用者の爪の手入れ・・・これが、なかなかできていないんですね。人でも少なくて確かに大変ですが、これはやり方や業務体制ではなく、職員の気付きの問題が大きいと思っています。



 いい施設のポイントはまだまだたくさんあります。なかには、「当たり前のこと」もありますが、この当たり前のことがなかなか充実しないこと、介護施設の見えにくく慢性的な問題なのかもしれません。個人的な視点ですが、いい施設の条件でした(^O^)/





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